このページでは毒親のせいで甘えられず育った人の特徴を5つ解説しています。
・親がアルコール依存症で暴言や暴力を振るう家庭
・過度に子供に期待して厳しすぎるしつけや教育を行う親
・子供よりも宗教を優先する親
・過度に子供に干渉する親
など、いわゆる毒親がいる環境で育てられた人は、親に甘えられずに育ってしまう人が多いです。
こういった環境で育った人はアダルトチルドレンの傾向があり、そのような人に見受けられる特徴が5つあります。
苦しい思いを今でも抱えているのであれば、自分に当てはまっていないか確認してみてください。
また、後半でこれから幸せに生きていくための解決方法も解説しているので、ぜひ最後まで確認してみてください。
①依存しやすい
親に甘えられず育った人は、人や物に依存しやすい特徴があります。
小さい頃にありのままの自分でいいんだという、安心感が得られていない状況なので、何かにすがっていないと生きていけないような感覚になるんですよね。
まず、人に依存するケースから詳しく説明すると、友人や恋人、パートナーといった特定の人に対して「この人がいないと自分はダメだ」と思い込むことがあります。
例えば相手からの連絡が遅れるだけで極端に不安を感じたり、常に一緒にいないと落ち着かなくなるといった感じです。
こうした依存は、幼少期に親から必要な愛情を十分に与えられなかった結果、心の中に大きな不安感や孤独感が残ってしまうからです。
人は本来、幼少期に親からの愛情を感じることで「自分は大丈夫」「自分は愛されている」といった安心感を得ます。
しかし、毒親の下ではその安心感を得られなかったため、大人になっても誰かに甘えることができず、その代わりに他人に過剰に依存してしまうのです。
次に物に依存するケースですが、買い物依存やアルコール依存など、何かしらの物に頼るケースがあります。
これも心の中に空いた穴を埋めるための行動の一つです。
一時的にでも不安や孤独感から逃れるために、無意識のうちに何かに頼ってしまっているのです。
このような行動は、気晴らしや楽しみとして始まる場合もありますが、次第にその快感に頼るようになり、最終的には依存に陥ってしまうことがあるんですよね。
最悪の場合は違法薬物にまで手を出してしまうケースもあります。
こうしたケースは心の空虚感を埋めるための行動が、次第に自己破壊的なものに変わってしまった結果です。
他の依存行動では満たされない感情を、さらに強い刺激で求めてしまうのです。
この「依存しやすい」という特徴の根本には、子どもの頃に親から十分な愛情や安心感を得られなかったことが大きく影響しています。
ありのままの自分でいいという気持ちが育たなかったため、大人になっても心の中に不安や孤独感が残り続けるのです。
その結果、自分自身の力でそれを埋められず、外部の何かに頼ろうとします。
この話を聞いて「私もつい誰かに頼ってしまう」「買い物やお酒で気持ちを紛らわしてしまう」という人もいるかもしれません。
大切なのは自分を責めないことです。
過去の親との関係が、今の行動に影響を与えているだけで、あなたが悪いわけではありません。
依存に悩んでいる人は、まず自分が何に依存しているのかを見つめ直してみましょう。
そして、その背後にある本当の不安感や孤独感に向き合うことが大切です。
依存を乗り越えるためには、少しずつ自分の気持ちを理解し、自分自身を大切にすることが必要です。
時間はかかるかもしれませんが、自分を信じてゆっくり前に進んでいきましょう。
②人を信じられない
親に甘えられず育った人は、人を信じられないという特徴があります。
これは親から受けた不安定な愛情や信頼関係の欠如が原因で、大人になってからも他人に対して深く信じることができないのです。
例えば幼少期に親が常に喧嘩をしていたり、親の気分次第で態度が変わる家庭環境では、子どもは「いつ親が怒るんだろう」「今日は大丈夫だろうか」と、常に不安を感じながら過ごすことになります。
時に親から優しくされたり、愛情表現をされたとしても、翌日には急に怒り出すことがあったりするので、子どもの心の中には「次はいつ怒られるんだろう」と怯えながら過ごす時間が長くなるんですよね。
また、教育に厳しい親の場合、子どもの成績が良いときは褒めてくれるけれど、成績が落ちたとたんに怒鳴りつけたりする場合があります。
こうした経験が積み重なると、子どもは「人を信じてはいけない」「信じたら傷つく」と学習してしまいます。
このような不安定な環境で育った子どもは、他人が優しく接してくれても、「次は怒られるかもしれない」「突然嫌われるかもしれない」と疑ってしまうので、人を心の底から信じられず、ビクビクと怯えてしまうのです。
こうした不信感が強いと、人間関係が表面的になってしまいます。
友達や恋人、同僚との関係であっても、心の奥底では「本当にこの人を信じて大丈夫かな?」と疑い続けるため、深い関係を築けないまま、一定の距離感を保とうとしてしまいます。
例えば友達が自分を遊びに誘ってくれても、「本当に私と一緒にいたいのか?」と疑ってしまったり、恋人に対しても「いつか私を捨てるんじゃないか?」という恐れが付きまといます。
その結果、人間関係において常に守りに入ってしまい、心を開くことができないのです。
実際に人を信じられないと悩むのであれば、自分自身の気持ちに向き合うことが大切です。
過去の経験が今の自分にどのように影響を与えているのかを認識し、感情を抑え込まずに感じることが第一歩です。
その次に信頼できる人と少しずつ関係を築いていく練習をしてみましょう。
例えば小さな約束を守ってくれる人を見つけ、その積み重ねの中で少しずつ「この人は信じても大丈夫だ」と思えるようになることが大切です。
信頼は一朝一夕に築けるものではありませんが、小さな成功体験を通じて、少しずつ自信を取り戻していくことが可能です。
また、専門家やカウンセラーに相談することも有効です。
自分の過去の経験を誰かに話すことで、心の中に溜まった不安や恐怖を少しずつ軽減させることができます。
③自分に自信が無い
親に甘えられず育った人は、自分に自信が無いという特徴があります。
幼少期に親から受けた言葉や態度が深い心の傷となり、自己肯定感を奪ってしまうことが原因です。
例えば「なんでこんなこともできないの?」「あんたはダメな子ね」といった、厳しい言葉を日常的に聞かされることがあります。
このような言葉を子供のころから言われていると「自分は役立たず」「自分は価値がない」と感じるようになります。
特に人格そのものを否定されるような発言が多いと、その傷はさらに深まります。
「お前なんかいない方がいい」「どうしてこんな子に育ったの?」といった言葉は、子どもにとって耐え難いものです。
こうした言葉が繰り返されると、子どもは「自分はダメな人間なんだ」「何をしても親を満足させられない」と思い込み、それが自己評価のベースになってしまうのです。
幼少期に受けた親からの心の傷は癒えにくく、自己肯定感が低い状態が大人になっても続きます。
仕事や人間関係において、他人の評価に過剰に敏感になり、常に「自分はどう思われているのか?」と不安に感じます。
また、自分の意見を言うのが怖くなり、何かに挑戦することにもためらいがちです。
例えば、職場で新しいプロジェクトに挑戦する機会があったとしても、「どうせ自分にはできない」「失敗したらみんなに嫌われる」と考えてしまい、自分から手を挙げることができません。
また、人間関係でも「どうせ私は愛されない」「どうせ嫌われる」と思い込んでしまい、自分を守るために他人との距離を取ってしまうことがあります。
このような状態に陥っている人も多いかもしれませんが、決して自分を責めないでください。
過去に親から受けた言葉や態度が、今の自分に影響を与えているだけであり、それはあなたのせいではありません。
幼少期に自己肯定感を奪われた結果として、自信を持つのが難しくなっているのです。
これは決して変えられないものではなく、少しずつ自分を肯定できるような経験を積んでいくことで、自信を取り戻すことができます。
まずは小さなことから自分を褒めてあげる習慣を作ってみてください。
今日何か小さな目標を達成したこと、例えば今日は早起きできた、今日は健康的な食事をしたなど、些細なことで構いません。
そういった日々の積み重ねが、自信を育てる大きな一歩になります。
④感情が乏しく不安定
親に甘えられず育った人は、感情が乏しくて不安定という特徴があります。
幼少期に厳しい家庭環境や必要な世話をしないネグレクトを経験すると、感情を素直に表現することが難しくなります。
例えば親に対して自分の気持ちを伝えようとしても、否定されたり、無視されたり、怒られたりするなどの対応を毎回されると、「感情を出してはいけない」と学んでしまいます。
特に感情を表に出すことで罰を受けたり、危険を感じたりする経験を繰り返すと、感情そのものを押さえ込む防衛機制が身につきます。
ちなみに、防衛機制とは不安やストレス、恐怖など、不快な感情を弱めたり避けたりすることで、心の安定を保つために無意識的に働く心理的なメカニズムです。
これにより感情を表に出すことができなくなり、あまり感情が無いように見えることが多いです。
しかし実際には感情が無いのではなく、長い間抑圧されているだけで、内面では強い感情が渦巻いていることもあります。
感情を抑えて我慢に我慢を続けた結果、いつかそれが限界に達し、ちょっとした出来事で感情が一気に爆発することもあるんです。
普段は冷静に見える人が、突然キレて怒り出すのにはそういった背景がある場合が多く、不安定な感情になりやすいのも特徴です。
また、感情が不安定な人の中には、相手がとても良い人に見えたとしても、一度何か嫌なことがあると、相手を極端に悪く見てしまう傾向もあります。
例えば芸能界で活躍している人を見て、「この人は神!」「マジで憧れる!」みたいな感じで、自分の中でその人を理想化してしまいます。
ただ、いざその人が自分が気に食わない態度や言動を取った時、「この人は最低の人間だ!」と思ってしまうのです。
ファンだった人がアンチになってしまう原因には、こういった背景がある場合も多いですね。
また、感情が乏しくなっていると、映画やドラマの感動的なシーンを見ても、周りの人が泣いているのに自分は全く泣けず、「何でみんなは泣いているんだろう?」と感情が湧いてこない場合があります。
これは感情を抑える習慣が染みついてしまっているからで、感情表現に慣れていないことが原因です。
こうした状況に共感する人も多いのではないでしょうか?
感情を抑え込むことで自分を守ってきたけれど、それが今となっては自分の感情を出せなくなっている。
もしこうした感覚があるなら、それは幼少期の経験が影響している可能性があります。
感情を自由に表現できる環境を少しずつ取り戻すことが、感情のバランスを取り戻す一歩になるかもしれません。
⑤生きづらさを抱えている
親に甘えられず育った人は、生きづらさを抱えているという特徴があります。
幼少期に安心できる家庭環境を持つことは、子どもの心の成長にとってとても重要です。
家が「心の安全基地」となることで、子どもは自分を大切に思い、自信を持つことができます。
しかし、毒親のもとで育つと、家が安心できる場所でなくなることがあります。
例えば両親が毎晩のように喧嘩をしていたり、片方の親がパートナーに対して暴力を振るうなどの状況を目の当たりにすると、子どもは無意識に「自分が悪いのではないか?」「私はここにいていいのだろうか?」という不安が生まれ、自分の存在意義すら疑い始めます。
こういった経験を重ねると、子どもは自分の感情を抑え込み、大人になってもどこか心にぽっかりと穴が空いているような感覚を抱くことが多いです。
心の中に埋められない空虚感や、満たされない気持ちが続き、日々の生活が生きづらいと感じるようになります。
また、こうした環境で育った人は、周りの人が当たり前のように感じていることが、自分には難しく感じることもあります。
例えば人に頼るのが苦手だったり、自分の意見を言うのが怖いなど、心の奥に根付いた不安や恐れが行動に影響することがあります。
周りが幸せそうに見える中で、自分だけが取り残されているように感じる人も多いでしょう。
実際にこういった生きづらさに共感する人もいるのではないでしょうか。
「自分も似たような経験をしている」「いつも何かが足りないと感じてしまう」という感覚があるなら、それは幼少期の環境が大きく影響しているかもしれません。
重要なのは、まず自分の感じている生きづらさに気づくこと。
そして、それを無視するのではなく、少しずつ自分を受け入れ、癒やすためのステップを踏むことです。
生きづらさを抱えている人にとっては、ほんの少しでも心の負担が軽くなる瞬間を作り出すことが、心のバランスを取り戻す大切な第一歩になります。
幸せに生きていくための解決方法
ここまで毒親のせいで甘えられず育った人の特徴を5つ解説してきましたが、「私の親は毒親だったんだな」と思ったのであれば、あなたの心を少しでも明るくし、これから幸せに生きていくための解決方法を2つ紹介します
まず、毒親と一言で言っても小言でチクチク言う程度の親や、暴言や暴力を振るう毒親レベルMAXな人など、程度は人それぞれです。
ただ、毒親的な要素を全く持たない完璧な親なんてこの世にいません。
どんな親でも、多少なりとも子供にストレスやプレッシャーを与える場合があります。
もしも、自分の親が毒親的な要素が強く、会うたびに心が乱れる、精神的に不安定になると感じているなら、親との距離を見直しましょう。
会う頻度を減らしたり、実際に会わない、連絡を取らないというように関係を断つ選択肢もありです。
「親は大切にしなければいけない」と考える人もいますが、まずは自分を1番に大事にしてください。
自分を守るために親と距離を見つけるというのが解決方法の1つ目です。
次に2つ目は自分の本当の気持ちに向き合い、幸せを作ることです。
毒親の影響を受けて育った人は、幼少期から自分の感情や欲望を抑え込むことが習慣化されています。
自分は今、何を感じているのか、何が好きなのかを知ることが難しくなっている場合があります。
ただ、自分の本当の気持ちに向き合うことができれば、人生はどんな時でも新しい方向に舵を切ることが可能です。
なので、小さな選択から自分の気持ちを確認する練習を始めてみましょう。
例えばおなかが減った時、冷蔵庫の中にある適当なものを食べるのではなく、本当に自分が食べたいものを考えてみてください。
今日はあっさりしたものがいいのか、しっかりとした味付けが恋しいのか、温かい料理が食べたいのか、それとも冷たい料理がいいのかなど、そうした小さな選択を通じて、自分の心の声に耳を傾ける練習になります。
毒親のもとで育った人は、自分の好みや欲望を抑えて生きてきたので、自分は本当は何がしたいのかわからない人が多いです。
しかし、日々の料理の選択を通じて、少しずつ自分が幸せに感じる好きな料理を見つけることができます。
本当の自分の好みを見つけるには時間がかかるかもしれませんが、焦らず少しずつ進めていきましょう。
例えば友達と食事をする時、どのレストランに行きたいか、どの料理を頼むかを考えながら、ゆっくり自分の心と向き合う練習をしてみてください。
これを続けることで、自分の好きなものに気づき、幸せを作る力が徐々に身についていきます。
まとめ
今回は毒親のせいで甘えられず育った人の特徴を5つ詳しく解説しました。
過去は変えられませんが、これからの未来はあなたの考え方や行動次第で幸せにすることができます。
まずは自分の本当の気持ちに向き合う事から始めてください。
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